「白髪に関する意識調査2019」ホットペッパービューティー
リクルートライフスタイルの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」から、20~69歳の男女を対象にした「白髪(グレイヘア)に関する意識調査2019」の調査結果が発表されました。
白髪に関する意識調査も定期化されて今年で4年目。
意識の変化も推移として見られるようになっています。
今年の大きな変化の一つとしては「グレイヘア」という言葉の認知の高まりです。
この変化は意識調査名にも現れています。これまでは「白髪に関する意識調査」だったものが「「白髪(グレイヘア)に関する意識調査」と、カッコ書きでグレイヘアの言葉が入るようになっています。
今年のトピックス
- 白髪が気になり出した年齢は、男性は約38.2歳、女性は約42.0歳
- 男性の白髪対策方法は「自宅での白髪染め」が7割以上
- 男性が白髪染めをする理由は「若く見られたいから」
- グレイヘアという言葉は男性の約8割が認知
- 白髪男性に対する女性のイメージはポジティブに変化の傾向
- 白髪がステキだと思う男性有名人1位は「吉川晃司」さん
ホットペッパービューティーアカデミー「白髪(グレイヘア)に関する意識調査2019」
白髪(グレイヘア)に関する意識調査2019
【アンケート概要】
■調査方法:インターネット調査(ホットペッパービューティーアカデミー調べ)
<スクリーニング>
■調査時期:2019年6月7日(金)~6月10日(月)
■調査対象:全国20~69歳男女計50,000人
<本調査>※スクリーニング対象者のうち、現在白髪があり白髪染めをしている、白髪を気にしている、ヘアサロン利用頻度が3カ月に1回以上の人
■調査時期:2019年6月17日(月)~6月21日(金)
■調査対象:全国20~69歳男女各1,034人
白髪が気になり出した年齢と白髪染めを始めた年齢
白髪が気になり始めた年齢は、男性対象者で38.2歳、女性対象者で42.0歳と、男性の方が3~4年早く気になり始めているようです。
過去3年間の調査と比べても、多少上下はありますが傾向は変わっていません。
白髪が気になり始めてから白髪染めを始めるまでの年数は、男性は2~3年ほどたってからという方が平均的に多いようで、これは過去の調査とも変わらず。
それに対し女性の場合は平均で1年半と男性に比べると早い段階で白髪染めを始めていることが分かります。ただ過去の調査では、この期間はずっと半年~1年未満でしたので、白髪が気になり始めてから実際に白髪染めを始める期間が少し長くなってきていることが伺えます。
これに関しては、グレイヘアに対する意識の変化の影響なのか、たまたまの誤差なのか来年の調査結果を待ちたいと思います。
何歳まで白髪ケアをするかという問いに対しては、男性の61.6歳に対し、女性は69.6歳。女性は男性に比べ8年遅くまでケアすると回答しています。
男性は白髪ケアを卒業する年齢が年々早くなっている傾向が見られます。反対に女性は調査年によって上下はありますが、あまり大きな変化はないようです。
気になり始めた年齢 | 白髪染めを始めた年齢 | 何歳までケアをするか | |
---|---|---|---|
男性 (N=259) |
平均 38.2歳 |
平均 40.8歳 |
平均 61.6歳 |
女性 (N=775) |
平均 42.0歳 |
平均 43.5歳 |
平均 69.6歳 |
白髪対策方法
実際に実施している白髪対策では、男性は「自宅で市販の白髪染めを使っている」が昨年に引き続き最多で70%以上の方が選んでいます。
ちなみに女性は「美容室や理容室で白髪染めをする」が昨年同様最多。
男性で「美容室や理容室で白髪染めをする」を選ぶ方は29%。女性に比べると少ないですが、昨年対比では5%ほど増加しています。ヘアカラー専門店もここ数年に一気に増加しており、男性も外で染めてもらいやすい環境になってきたことも影響しているのではないかと推測します。
現在実施している白髪対策は?
白髪染めの理由
白髪染めを実施している方を対象に白髪染めの理由を聞いています。
男性が白髪染めをする理由の上位は、「若く見られたい」「白髪がない方がかっこいい」など、白髪を隠すことでプラスイメージに変えたいという理由があがっています。
ちなみに、女性の場合は、「身だしなみ」や「自分自身が気になる」など、マイナスイメージを持たれたくないといった理由が多く、男性との意識の違いが見られます。
なぜ白髪染めやヘアカラーをしていますか?
「グレイヘア」という言葉に関する調査
「グレイヘア」という言葉がこの数年で注目度が高まっています。グレイヘア関連書籍も多く出版されるようになり、また2018年「新語・流行語大賞」にもノミネートされるなど、世間的にもグレイヘアに対する認知が高まっています。
今年の調査では調査名に言葉が追加されただけでなく、「グレイヘア」に関する調査も追加されています。
「グレイヘア」という言葉を知っていましたか?
このアンケートを回答する前の時点で「グレイヘア」という言葉を知っていたか、との質問に対して、「知っている」と回答した割合は、男性が78.5%、女性は92.8%となっており、男女ともに「グレイヘア」に対する認知が高いことが分かります。
「白髪」を「グレイヘア」と表現すればイメージは変わる?
「グレイヘア」という表現にすることで「白髪」という言葉へのイメージは変わるか、という質問に対して、男女ともに半数前後の方がイメージが良くなると回答しており、「グレイヘア」という言葉の浸透に伴い白髪のネガティブなイメージも薄らいできている様子が伺えます。
白髪に対するイメージ
女性から見た白髪男性のイメージは、過去の調査では「老けて見える」が圧倒的に多かったのですが、今年は「自然体である」というポジティブな回答が一番になっています。
回答の上位5つを見ても、「自然体である」のほか「落ち着いている」「シンプル、飾らない」といったポジティブな回答が3つも占めています。
2位の「老けて見える」も高い割合ですが、2017年からはずっと低下傾向にあります。
女性から見た白髪男性のイメージは?
白髪・グレイヘアがステキだと思う有名人
白髪が素敵だと思う有名人の1位は今年も「吉川晃司」さんでした。
以下、2位:岩城滉一さん 3位:陣内孝則さん 4位:舘ひろしさん 5位:イチローさん
1位の吉川晃司さんは、白髪の似合う男性有名人では常にトップの、まさに「ザ・グレイヘア」!以前から白髪の似合う芸能人としてよく紹介されていますし、テレビCMでも恰好いい姿を目にする機会も多く、ああいう白髪の似合う男性になりたいものです。
ちなみに女性の1位は元フジテレビアナウンサーの「近藤サト」さん。白髪姿でテレビに映るのを初めて見たときはビックリでしたが、見慣れてくるとグレイヘアも良く似合っています。昨今のグレイヘアブームの一番の立役者と言っても過言ではありません。
さいごに
以上、「白髪(グレイヘア)に関する意識調査2019」についてご紹介しました。
いかがでしたか?興味深い調査結果も多かったのではないでしょうか。
今年のトピックはやはり「グレイヘア」でしょうか。「グレイヘア」の言葉の浸透とともに、白髪に対する意識も少しずつ変わってきており、白髪を必ずしもネガティブなものではなく、ポジティブなイメージとして捉える傾向も見えてきました。
とは言っても、グレイヘアのスタイルを実践するのはなかなかハードルは高めです。髪全体がグレイヘアになってくれればいいですが、変にまだらになったり、顔周りにだけ白髪が増えてきたり。また、誰にでも似合うわけではありませんし、服装もどうしても限られてしまいます。
グレイヘアという言葉が浸透しても、白髪全般が「素敵なもの」になったわけではありません。染めるにしても、染めないにしても、身だしなみを意識しながら、自分に合ったスタイルを選びたいものです。