頭髪の白髪は30代から40代に生えてくるようになりますが、眉毛や髭の白髪は何年か遅れて、40代半ばから50前くらいに生え始めることが多いようです。
頭髪の白髪はもちろんのこと、眉毛に白髪があるだけで、より一層老けて見えてしまいます。

髭は剃ってしまう方が多いのであまり問題になることはありませんが眉毛はそうはいきません。
毎日鏡で自分の顔を見るので、眉毛の白髪は気になって仕方がないかもしれません。

眉毛や髭に白髪が生えてくるメカニズムは頭髪と同じで、メラノサイトの働きが弱まることによって白髪が増えてきます。

メラノサイトの働きが弱まる一番の要因は加齢ですが、加齢以外にも、睡眠不足や食生活の乱れなど生活習慣に問題があったり、ストレス、栄養不足などでもメラノサイトの働きを低下させ白髪を発生させる要因になることがあります。

メラノサイトの働きを低下させる主な要因

加齢

髪の色を決めるメラニン色素を生成するには「チロシナーゼ」という酵素が必要不可欠なのですが、加齢とともにチロシナーゼの量が減ったり働きが弱くなってしまい、うまくメラニン色素を作ることができなくなってしまいます。

生活習慣の乱れ

不規則な生活をしていたり十分に睡眠時間を確保できていないと、自律神経のバランスが崩れ、新陳代謝や血行が悪くなります。血行不良や毛根組織にしっかり栄養や酸素が行き渡らないとメラノサイトの働きが低下していまい白髪の要因となります。

栄養不足

十分に栄養が摂取されていない場合にもメラノサイトの働きを低下させてしまいます。メラニン色素を生成する「チロシナーゼ」が働くためには、ミネラルやアミノ酸が欠かせません。

ストレス

メラノサイトは精神的な影響をとても受けやすい性質があります。ストレスが溜まると毛細血管の収縮が激しくなって、頭皮の血行を悪化させ毛母細胞の働きが低下してしまいます。

頭髪用白髪染めで眉毛の白髪を染めるのはNG

まず頭髪用白髪染めで眉毛の白髪を染めるのはNGです。

上の項目でも記載しましたが、白髪染めを眉毛に使用した場合、白髪染めの成分が目に入ってしまう可能性もあり非常に危険です。

髭に使用する場合も同様です。口周りの皮膚は薄く敏感でかぶれやく、地肌に優しいヘアマニキュアであっても使用にはやはり危険を伴います。

各メーカーの注意書きにも頭髪以外の使用禁止が記載されていますので用法を守って使用しましょう。

毛抜きで白髪を抜くのはNG

また染めずに眉毛や髭の白髪を毛抜きで抜いている方もおられますが、髪の毛と同様に白髪だからと言って抜いてしまうのもお勧めできません。

抜いてしまうと毛根を傷つけてしまったり、皮膚を傷つけて雑菌が繁殖して腫れてしまう可能性もありますので注意が必要です。

数本程度の白髪であれば眉毛用のハサミなどでカットしたり、一時的な対応にはなりますが眉毛用マスカラなどでケアするのが良いでしょう。

白髪ができないように予防するのが大切

眉毛や髭など白髪染めを使ってケアができない部分については、白髪が出来てしまってからのケアではなく、極力白髪ができないように予防するのが適切な対応です。

上の白髪の理由でも記載した通り、生活習慣の乱れや栄養不足、ストレスによっても白髪が生える要因になります。眉毛や髭の白髪を予防するには、出来るだけ規則正しい生活をし、食生活を見直し、質のよい睡眠をしっかり取るなど生活習慣を見直すことが重要です。またストレスを溜めないように心掛けたり、適度な運動をするのもいいでしょう。

また、ホットタオルで目元を温めたり、目元をマッサージするなど血流量を増やして、血行を改善するのも効果的です。

また白髪の方に必要な成分がバランスよく配合されたサプリメントも発売されています。サプリメントを使ってパントテン酸やビオチンなど髪に良い成分を摂取するのもおすすめです。