

「白髪の人は薄毛になりにくい」って本当?
「白髪の人は薄毛になりにくい」はホント?ウソ?
会社など周りの人を見ても、白髪で薄毛の人はあまり見かけないような気がします。昔から都市伝説のように言われているこの話、実際のところどうなのでしょうか。
もし本当に白髪の人は薄毛になりにくいとしたら、一度白髪になってしまえばもう薄毛に悩まされるということはないのでしょうか?
「白髪だから薄毛になりにくい」の根拠はありません
そのように言わるのは白髪と薄毛の発症年齢のタイミングの違いにあるのではないかと考えられます。「白髪の人は薄毛になりにくい」のではなく、「薄毛にならなかった人が結果的に白髪に悩まされる」ことが多く、このように言われるようになったのではないでしょうか。
「白髪だから薄毛になりにくい」は事実?!
白髪も薄毛も、どちらも年齢を重ねてくると多くの方に見られる悩みです。白髪にも薄毛にもならず、健康的な髪を保ちたいというのは誰もが願うことではないのでしょうか。
「白髪の人は薄毛になりにくい」は都市伝説のように言われてきました。確かに、「白髪で薄毛」というダブルの悩みを持つという声を聞くことは、それ程多くないように思います。
白髪の人はなぜ薄毛になりにくいと言われるようになったのでしょうか?
白髪と薄毛の関係性を知るために、まずは、白髪と薄毛それぞれの原因を見てみましょう。
どうして白髪になるの?白髪になる原因は何?
白髪になる原因の1つ目に上げられるのは、加齢によるメラニン色素の減少です。
髪の毛に対するメラニン色素の働きはとても重要です。毛根部分で合成されたメラニン色素は毛母細胞へと移行をし、黒い髪を作り出しているのですが、加齢によりメラニン色素の合成が減少してしまうと髪を黒くする力が十分に発揮できずに白髪になってしまうのです。
年齢を重ねると多くの人が白髪になるというのは、この機能が低下しているからであり、加齢とともに見られるごく当たり前の状態なのです。
また、白髪になる原因の2つ目は、遺伝によるものです。時々若い方にも白髪が見られることがあります。「若白髪」とも言われ、元々両親が白髪になりやすい、色素が薄いなどの遺伝子を持つため、その遺伝子が子に受け継がれて起こる可能性があります。
そして白髪になる原因の3つ目は、ストレスや栄養不足などの後天的な要因です。こうした後天的な要因は、メラニン色素の合成の働きを阻害したり、頭皮の血流を鈍くし栄養不足にしたり、髪の成長に大きなダメージを与えます。
どうして薄毛になるの?薄毛を引き起こす原因は何?
男性に見られる薄毛の多くはAGA(男性型脱毛症)によるもので、これは男性ホルモンや遺伝によって引き起こされることが多く、加齢によって起こるものではありません。
AGA以外にも男性の薄毛の原因として上げられるのが、フケや皮脂が毛穴をふさいで炎症を起こすことによる薄毛、ヘアカラーなどの使用によって起こる頭皮の乾燥などによる薄毛などが上げられます。
また、毎日の生活習慣も頭皮の健康を大きく左右します。
ストレスを受ける、睡眠不足、暴飲暴食、喫煙や飲酒などといった不規則な生活を送っていると、血流も悪くなり十分に頭皮に栄養を送ることができません。栄養不足によって、髪を育てるための良い環境が整わず、薄毛を引き起こしてしまうということもあります。
なぜ「白髪の人は薄毛になりにくい」と言われるのか?
白髪と薄毛の原因を比較してみても、「白髪だから薄毛になりにくい」という根拠は見当たりません。それではなぜこう言われるようになったのでしょうか?
その理由として考えられるのが、白髪になるタイミングと薄毛になるタイミングの違いにあります。薄毛の原因の多くはAGAによるもので、若いころに発症して徐々に進行していくという特徴があります。
白髪の原因の多くは加齢によるものなので、この時点ではまだほとんどの人が白髪に悩まされることはありません。
実際、白髪が気になる年齢になると薄毛もある程度進行していることから、白髪になる髪自体が少なく、白髪に悩むということがあまりないのです。
「白髪の人は薄毛になりにくい」のではなく、「薄毛にならなかった人が、結果的に白髪に悩まされる」という場合が多く、このように言われるようになったのではないでしょうか。
但し、薄毛の原因はAGAだけではありません。どのような方でも頭皮環境の悪化により薄毛になることはあるので、「自分は白髪になったからもう大丈夫」ということはありません。白髪でも白髪でなくても健康的な頭皮ケアをすることがとても重要です。
