大人メンズには完全に染めない「白髪ぼかし」がオススメ
40代半ばを過ぎると白髪が目立ってくる方も少なくありません。白髪は気にはなるけど「周りから白髪染めをしたことを知られたくない」「真っ黒に染めるのは抵抗がある」といった理由で白髪染めを敬遠される方がおられます。
また「白髪は年相応だから白髪のままでいい」という男性も意外と多いようです。
2014年ホットペッパービューティ「白髪に関する調査」によると、白髪染めをしない理由の1位は「自然体でいたいから」。特に50代以上の男性では46%以上の割合になっており、自然な白髪の髪色が良いという方も多いようです。
※ただし2位以下の理由は「面倒だから」「お金がかかるから」「時間がかかるから」と続いており、自然体という言葉で逃げている方も一定数含まれていそうです。
自然体が良いと言って白髪ケアを全くしない方もおられますが、白髪があるとどうしても年齢以上に老けて見られてしまいます。髪全体が真っ白であれば統一感もありますが、大量の白髪に黒髪がまばらになっている状態ではだらしない印象を与えやすく、清潔感も感じられません。
ただそうは言っても、ある程度の年齢を重ねた大人メンズの髪が真っ黒なのも逆に違和感を与えてしまう場合もあります。
そこで、そんな大人メンズや、一定の白髪の量がある男性の方々にオススメなのが、完全に白髪を染めてしまうのではなく、ソフトグレーにぼかして白髪を目立たなくする「白髪ぼかし」です。
「白髪ぼかし」とは?
「白髪ぼかし」というのは、元々はヘアカラーなどの白髪染めを販売するメーカー「HOYU(ホーユー)」が提供する美容院・理髪店向けの商品・サービスの名称です。
白髪ぼかしは、白髪を真っ黒に染めて隠してしまうのではなく、白髪を活かしつつ、白髪と黒髪の境目が目立たないように「ぼかす」ものです。専用の染料を使って、白髪に淡くグレーカラーを加えることで、白髪と黒髪を自然に馴染ませることができます。
最近は、自宅用のグレーカラー商品や白髪をぼんやりと薄めるタイプの白髪染めなどにも「白髪ぼかし」という言葉が使われるようになり、定義はあいまいになってきています。
「白髪ぼかし」の染毛イメージ
白髪ぼかしは、白髪部分をソフトグレーに染めることで、髪色を「黒と白」から「黒とソフトグレー」に変え、黒と白のコントラストを弱めることができます。
近くから髪をよく見れば、白髪が染まりきっていないことが分かりますが、遠目には自然な落ち着いた色合いで、白髪は目立ちにくくなります。
「白髪ぼかし」の染め時間
白髪ぼかしは、基本的には白髪の部分に色をつけるだけで、ヘアカラーなどの白髪染めのように黒髪の部分も脱色して、髪全体に色をつけるわけではないため、比較的短時間で染められるように作られています。
髪質にもよりますが染料を塗ってから放置しておく時間は約6分。
ホーユーの施術マニュアルによれば、柔らかい髪質なら1~2分、普通の髪質なら3~4分、硬い髪質なら4~6分が目安になっています。
染める時間や洗い流しなども含めてトータルで15~20分くらいの美容院・理髪店が多いようです。
「白髪ぼかし」の料金
施術をするそれぞれの店舗によって設定されている価格は異なりますが、美容院やヘアサロンなどでは2,000円~2,500円程度、理髪店では1,000円~1,500円程度で価格設定されていることが多いようです。
カットとのセットやオプションで割引になるケースも多く、白髪ぼかし単体ではなく、カットのついでに施術してもらうのが良いでしょう。
「白髪ぼかし」と「白髪染め」の違いは?
男性向け白髪対策商品と言うと白髪染めが一番に思い浮かびますが、白髪染めと白髪ぼかしとはどう違うのでしょうか。違いがよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか。
ヘアカラーやヘアマニキュアなどの男性向け白髪染めというのは、髪の毛に染料を浸透させることによって髪を染めていくものの総称です。
そういう意味では白髪ぼかしも白髪染めの一種であると言えます。
それでは具体的に、白髪ぼかしと白髪染めの違いとはどんなものなのでしょうか?
それは『染める色』の違いです。
- 白髪染め・・・黒やブラウンなど濃い色に染める
- 白髪ぼかし・・・グレー系の淡い色に染める
白髪染めの場合は、白髪を黒やブラウンなど元の髪色に近いカラーに染めますが、白髪ぼかしの場合は、白髪を真っ黒に染めるのではなく、ソフトグレーに染めて白髪と黒髪の境目が目立たないようにぼかすように染めます。
白髪染めの特徴
白髪ぼかしと白髪染めの違いをよく理解するために、白髪染めの特徴からご説明します。
白髪染めは、白髪を黒やブラウンに染めることで元の髪色に近づけます。一度で白髪が染まり、染めた後は白髪はほとんど目立たなくなります。
言うならば、白髪染めの目的は「白髪を黒く染めて白髪を隠す」ことです。
また、ヘアカラータイプの白髪染めの場合は、白髪だけでなく黒髪部分も一旦脱色をしてから、染料を髪内部に浸透させるので、髪全体を明るく染めることも暗く染めることもできます。
一度でしっかり染まりますので、染めた瞬間から若々しさを演出することができますが、変化が大きいため周りの人に白髪染めをしたことが知られてしまうこともあります。
色持ちも良いのですが、反面、新しく生えてくる白髪と染めた部分の境目が白く目立ちやすくなるデメリットもあります。
白髪ぼかしの特徴
白髪ぼかしは、白髪を真っ黒に染めて隠すのではなく、ソフトグレーに染めて白髪と黒髪の境目が目立たないようにぼかすように染めます。
言うならば、白髪ぼかしの目的は、白髪染めのように白髪を隠すのではなく、「白髪を活かしながら白髪を目立たなくする」ことです。
白髪に淡いグレーカラーを加えることで、年齢相応の今のイメージを変えることなく、白髪の量が減ったように見え、若返った印象になります。
真っ黒に染めてしまわないので自然な髪色になり、周りの人に白髪染めをしたことが知られる心配もありません。
グレーヘアーと黒髪の境目がはっきりとせずぼやけているので、新しく生えてくる白髪も目立ちにくいというメリットもあります。
反面、白髪ぼかしは基本的には白髪をグレーにして黒髪とのギャップを小さくするものですので、白髪を隠したい方やしっかり染めたい方には向いていません。淡く染めることが白髪ぼかしの特徴ではありますが、一般の白髪染めのようにしっかりカラーがつかないのはデメリットと言えます。
「白髪ぼかし」で髪は傷まない?
白髪染めをするときもそうですが、白髪ぼかしをするときに気になるのが、髪や頭皮を傷めることがないのか、ということです。
白髪ぼかしはヘアカラーの一種ですので、髪や頭皮を傷めてしまう可能性があります。
一般に市販されているヘアカラーに比べると、成分の強さは抑えられていますが、髪と頭皮に負担をかけるアルカリ剤と過酸化水素が配合されており、ダメージはゼロではありません。
アルカリ成分の配合の少ないものやトリートメントでケアしてくれる美容院もありますので、最初は担当してもらう美容師や理髪師の方と相談しながら染めてもらうと安心です。
こんな男性に「白髪ぼかし」がおすすめ
白髪ぼかしは白髪を活かした髪色ですので、ある程度の年齢を重ねている男性におすすめです。
芸能人の方では俳優の塚本高史さんや瑛太さんのように若くても白髪をうまく活かしたヘアスタイルの方もおられますが、若い方でグレーヘアーが似合うのは実際のところなかなか難しいです。
特にサラリーマンなどお勤めの方であれば周りの目もありますのでなおさらです。
また、白髪の量がある程度ないと残念ながら白髪ぼかしの効果は高くありません。白髪ぼかしは黒髪をグレーに染める働きはありませんので黒髪は黒髪のままです。白髪が少なければ、黒髪の中に少しグレーの髪がある状態に仕上がってしまいます。
白髪の量は半分以上が一つの目安です。髪全体で白髪が黒髪と同じくらいかそれ以上であれば白髪ぼかしで髪全体を自然なグレーヘアーに見せることができます。
そのため白髪ぼかしは、白髪を活かして年齢相応の自然な髪色を演出したい男性におすすめです。
反対に、まだ若い男性や白髪の少ない男性、若々しい髪でありたい男性などは白髪染めで髪色に近いカラーに染めた方が良いでしょう。
白髪ぼかしはこんな男性におすすめ
- 無理に若作りをしていると思われずに白髪を目立たなくしたい男性
- 白髪を真っ黒には染めたくないが白髪ケアをきちんとしたい男性
- 周りに白髪染めをしたことを知られずに髪を染めたい男性
- 白髪を活かした年齢相応の自然な髪を演出したい男性
- 白髪の量が多く老けたと感じている男性(白髪の量50%以上が目安)
美容院や理髪店で「白髪ぼかし」
白髪ぼかしは男性向けのサービスでもありますので、美容院よりは理髪店での取り扱いが多いようです。
ホーユーのサイトで白髪ぼかしができる全国の理髪店が紹介されています。お近くの店舗を探してみてください。
⇒ HOYU白髪ぼかしができる場所
ホーユー指定店でない場合でも、多くの美容院・理髪店でも白髪ぼかしの取り扱いがあります。
全国のヘアサロンが検索できるホットペーパービューティで、フリーワードに「白髪ぼかし」を入力して検索すると700件以上のヘアサロンがヒットします。お近くの店舗探しの参考にこちらも活用ください。
⇒ ホットペーパービューティ白髪ぼかしのサロン一覧
市販の白髪ぼかし
美容院や理髪店での白髪ぼかしは手間がかからず楽ですが、1回当たりの費用はそれなりにかかってしまいます。
また、白髪ぼかしとカットのサイクルが合わず、次にカットに行くまで白髪の目立つ期間が長くなり、不便を感じる方も多いようです。
そんな方には、市販の白髪ぼかしもあります。
自分で染める手間はありますが、好きなタイミングや自分に合った頻度で白髪ぼかしを行うことができます。
多くのドラッグストアで取扱のある主だった市販の白髪ぼかしをご紹介します。
白髪ぼかしという言葉自体は、美容院・理髪店向けの商品・サービスの名称のため、商品名には「白髪ぼかし」とは記載がなく、多くは「グレーカラー」や「グレーヘア」と記載されています。
メンズビゲン グレーヘア
染め時間 | 5分 |
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添加物 | ジアミン添加物あり |
匂い | シトラス系の香り |
刺激 | 若干あるが気になるほどではない |
容量 | 1剤40g・2剤40g |
色持ち | 約2週間 |
タイプ | ヘアカラー / クリーム |
カラー | 2色 ダークグレー、ナチュラルグレー |
メンズ白髪染めのシリーズとして有名なメンズビゲンから販売されているグレーヘア用白髪染め(白髪ぼかし)です。
白髪をグレーに染めることで、白髪を活かした自然な髪色を楽しむことができます。
カラーは、淡いソフトグレーに染まるナチュラルグレーと、濃いめのダークグレーの2色が用意されています。
色持ちは一般的なヘアカラーよりも弱く約2週間ほど。
注意点としては、ヘアカラーですので、髪や頭皮へのダメージはゼロではありません。
またジアミン系酸化染料が使用されているので、アレルギーリスクを極力避けるためにも毎回バッチテストは必ず行ってください。
花王リライズ グレーアレンジ
染め時間 | 5分 |
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添加物 | 無添加(ジアミン・タール系色素・酸化剤・シリコーンを使用せず) |
匂い | やや気になる匂いあり |
刺激 | 特に刺激なし |
容量 | 155g |
色持ち | 3日間(5日くらいは許容可能) |
タイプ | ヘアマニキュア / クリーム |
カラー | 1色 グレーアレンジ (自然なグレー)
※ふんわり仕上げ・まとまり仕上げの2種類 |
花王から販売されているヘアマニキュアタイプの白髪染めです。
黒髪に戻す「リ・ブラック」と白髪をグレーで自然に整える「グレーアレンジ」の2種類があり、「グレーアレンジ」が白髪ぼかしとして使うことができます。
リライズは、一般的な白髪染めのように染料を髪に浸透させたり表面に着色するのではなく、黒髪メラニンのもとである「ジヒドロキシインドール」を髪に戻すことで白髪を染めることが特長で、髪を傷めることなく染めることができます。
色持ちは3日~5日ほど。染め直しの頻度は高めになってしまいます。
黒髪カラー用「リ・ブラック」ですが、実際に使用したレビューも参考にしてください。
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自宅で「白髪ぼかし」するならシャンプータイプがオススメ
白髪ぼかし用ではありませんが、自宅で白髪ぼかしをするなら「白髪染めシャンプー」が使いやすいです。
白髪染めシャンプーは、シャンプーに染料が配合されており、普段通りにシャンプーをするだけで、髪を洗いながら同時に髪も染めることができます。
使うたびに少しずつ色付いていきますので、程よい色合いに染まったタイミングで使用を止めることで、簡単に白髪ぼかしの状態にすることができます。後は色落ちを見ながら定期的にシャンプーをするだけです。
理髪店や美容院で受ける白髪ぼかしは手間がかからず良いのですが、白髪ぼかしの色落ちのタイミングが割りと早く、カットに行くサイクルでは追いつかず、最後の方は白髪が目立ってしまうことがよくあります。
白髪染めシャンプーであれば、色落ちの都度シャンプーをすることでケアできますので、新しく出てくる生え際の白髪も目立たず、使用頻度を調整することで好みのカラーを維持することができます。
髪や頭皮を傷める成分が配合されておらず、トリートメント効果で髪を労わりながら染めることができます。自宅で白髪ぼかしをするのであれば、髪や頭皮にダメージのないタイプを選びたいものです。
白髪ぼかしにも使いやすい白髪染めシャンプー。興味のある方は是非お試しください。
▼白髪染めシャンプーの詳細情報はコチラをご覧ください
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