ヘアカラー専門店が人気!男性の白髪染めにも使える?
最近はヘアカラー専門店を見かけることが増えてきました。イオンやイトーヨーカドーなどスーパー店内やドンキホーテなどでもヘアカラー専門店の店舗が入っているのを見かけます。
ネットで「ヘアカラー専門店」や「白髪染め専門店」で検索すると、東京や神奈川、大阪などを中心にかなりの店舗数があるようです。
中には「クイックカラーQ」「ヘアカラー専門店 fufu」など、フランチャイズで全国展開している大型チェーン店もあり、今後全国的にさらにいろいろなところに店舗は広がりを見せそうです。
そんなヘアカラー専門店ですが、気になっている方もおられるのではないでしょうか。
中には、興味はあるけどちょっと入りにくいなと思っている方や、ヘアカラー専門店がどんなものなのか分からない、男性でも入ることができるのか分からない、など疑問をお持ちの方も多いようです。
今回は、そんなヘアカラー専門店について、人気が高まっている理由や専門店を利用するメリット・デメリット、男性でも利用しやすいのか、など詳しく調べてみました。
ヘアカラー専門店とは?
ヘアカラー専門店というのは、その名のとおりヘアカラーリングに特化した美容院です。一般的な美容院のように、カットやパーマなどを行わず、ヘアカラーだけを行うのが特徴です。
ヘアカラーに特化しているので、業務フローが非常にシンプルになり、効率性が高められています。その分、価格も低く抑えられており、ほとんどのお店が「根元染め」「部分染め」「全体染め」の3~4種類のメニューで価格設定もシンプルです。
プロの美容師がきれいに染めてくれて、低価格、短時間で手軽に染められるのがヘアカラー専門店。スーパーの中など便利なところにあることも多いので、会社帰りにちょっと寄ったり、買い物ついでに染められます。
ヘアカラー専門店の料金の相場
ほとんどのヘアカラー専門店では、「根元染め」「部分染め」「全体染め」の3つの価格設定になっています。中には髪の長さに応じて、全体染めをショートとロングで価格が分けられている場合もあります。
例えば、ヘアカラー専門店のリーディングブランドである「毛染めの窓口」加盟店の場合であれば、次のように価格設定されています。
- 根元染め:1,100円
- 部分染め:2,200円
- 全体染め:2,750円
ヘアカラー専門店での流れ
ヘアカラー専門店での予約から退店までの流れです。店舗によって細かな違いはありますが、大まかな流れは次のとおりです。
① スマホやパソコンで前もって予約するか、直接店頭のタッチパネルで予約をします
↓
② 店内に入ったら、券売機で精算をします
↓
③ 荷物を店内のロッカーに預けます
↓
④ 席に着いたらカラーチャートを見ながらカラーを選びます
↓
⑤ プロの美容師が染めてくれます(その後放置時間)
↓
⑥ オートシャンプーや手洗いでシャンプーをしてくれます
↓
⑦ セルフブローで髪を乾かして整えます
↓
⑧ ロッカーから荷物を出したら退店します
入店から退店までは、45~50分ほど、長くても1時間ほど終わります。
ヘアカラー専門店のメリット
一般的な美容院に比べ低料金で染められる
ヘアカラー専門店の一番のメリットは低価格であること。
全体染めでも3,000円前後で染められ、一般的な美容院での白髪染めが5,000円~10,000円程度であることを考えると非常に低料金で染めることができます。
安かろう、悪かろうではなく、プロの美容師が丁寧に染めてくれますし、低品質のカラー剤を使っているわけでもありません。業務を効率化することよって人件費を引き下げ、低料金を実現しているのですが、具体的な理由をピックアップすると以下のものがあげられます。
- ヘアカラーに特化することで業務がとてもシンプルで効率が良い
- ヘアカラー専門店なのでカラー剤の大量仕入れが可能
- オートシャンプーを導入してシャンプーを一部自動化している
- 清算、荷物の預け入れ、ブロー・セットは客がセルフで行う
- 美容師の指名がなく順番に担当する仕組みになっている
分かりやすい料金設定
ほとんどのヘアカラー専門店は、メニューも染める部分・量によって3~4種類ほどしかなく、料金設定がわかりやすく店舗の前に表示されていますので迷うこともありません。
染める前に清算を済ませているので、後になって追加料金が発生する心配もありません。
男性の場合はあまりありませんが、ヘアケアのためのトリートメント商品など、美容師から何かを勧められて購入してしまう、といったこともありません。
短時間で手軽に髪を染められる
入店から退店までは40~50分ほど、長くても1時間ほどで終わるので、休日にちょっと染めに行くにも便利です。
普段美容院で染める場合はカットも一緒にしていることも多いので、きちんとブローてセットもしてもらいたいことも多いですが、白髪染めだけの場合は、きっちりセットしてもらわなくてもさっと自分でセットするだけで十分なことも多いと思います。
ヘアカラー専門店はほとんどの店舗がセルフブロー方式で、自分で髪を乾かしてセットするので、時間が短縮されています。
プロの美容師が丁寧に染めてくれる
ヘアカラー専門店と言っても、普通の美容院と同じようにプロの美容師がカウンセリングをしたうえで髪を染めてくれます。
髪質に合わせて毛髪の状態を見ながら染めますので、髪のダメージを抑えながら染めてもらえます。自分で染める場合には難しい後頭部なども、染め残しなくムラにならないようにきれいに染めてもらうことができます。
また、美容師がなるべく頭皮にカラー剤が付着しないように丁寧に染めてくれますので、頭皮への刺激も抑えられます。
事務的に染められ美容師とのトークの必要もない
これは好みが分かれるところですが、美容師とのトークを面倒に感じる男性には事務的なヘアカラー専門店が向いているかもしれません。
こちらから質問したときには丁寧に答えてくれますが、世間話をしてきたりといった無駄なトークをする必要がありません。
ヘアカラー専門店のデメリット
髪や頭皮のダメージはゼロではない
ヘアカラー専門店では、品質の高いカラー剤が使われていますが、髪を染める仕組みは市販のヘアカラーと大きな違いはありません。アルカリ剤でキューティクルを開いて、髪内部のメラニン色素を分解・脱色したうえで、染料を過酸化水素と化学反応させて髪を発色させます。
ヘアカラー専門店では、プロの美容師が髪質に応じて調整しながら染めてくれ、頭皮になるべく付着しないように染めてくれますが、髪や頭皮へのダメージはゼロではないことに注意が必要です。
また、ジアミンなどのアレルギー成分を使っているにもかかわらず、パッチテストを行わずに染めることが多いので、アレルギーリスクなどの点でも心配があります。
いつも決まった担当者を指名できない
普段美容院やサロンでは、担当者を指名してカットやヘアカラーをしてもらうと思いますが、ヘアカラー専門店では担当制はありません。
席についたときに順番に当たった美容師に染めてもらうことになります。同じ美容師に染めてもらいたい、いつもの美容師と話をしながら染めたい、といった場合には対応ができません。
担当者は選べませんが、カットほど技術やセンスに差は出ず、口コミを見ても、担当者によって上手い下手の差は少なく、技術面で染めあがりに不満を感じている方は少ないようです。
ブローやセットはセルフで行う店舗がほとんど
ヘアカラー専門店は効率化を高めることでコストダウンをはかっています。中でもブローやセットにかかる時間・手間は思った以上に大きなもの。
ヘアカラー専門店では、ブローやセットを客自身が行うことで人件費が大幅にカットされているのです。
美容師に丁寧にブロー&セットしてもらうのも、忙しいときには煩わしく感じることもあり、自分でさっさと乾かして帰れるのは、見方を変えればメリットでもあります。
男性の場合は、髪の短めの方が多いので、染めてもらって、さっと乾かして髪を整えて帰るだけで問題ない方が多いと思いますが、美容師にきちんとブローしてもらいセットまでしてもらいたいという方には合っていません。
人気のヘアカラー専門店
ヘアカラー専門店といっても多数ありますが、中でも全国に多数の店舗を展開している2つの人気ヘアカラー専門店チェーンをご紹介します。
クイックカラーQ
出典:クイックカラーQ
クイックカラーQは、関東から九州まで幅広く展開するヘアカラー専門店。現時点で店舗数・来客数日本一のヘアカラー専門店チェーンです。「ヘアカラーだけ」手軽に・早く・安くできたら・・との主婦の要望を受けて誕生したプロの美容師が染めるヘアカラー専門店です。価格は非常にリーズナブル。全体染めは髪の長さにかかわらず固定料金です。
- 部分染め:1,100円
- 根元染め:2,200円
- 全体染め:2,750円
ヘアカラー専門店 fufu
ヘアカラー専門店 fufu マルイ池袋店
ヘアカラー専門店 fufuは、東京を中心に神奈川、埼玉、大阪、兵庫など多店舗を展開するヘアカラー専門店チェーンです。駅前やスーパーの店内など立地の良い場所に多く、会社帰りや買い物ついでに時間をかけずに手軽に白髪染めができます。コーヒー・紅茶など無料ドリンクや雑誌の用意もありリラックスできる雰囲気が魅力です。専用アプリで予約可能。
- 部分染め:1,815円
- 根元染め(リタッチ):2,640円
- 全体染め(ショート):3,740円
- 全体染め(ロング):4,290円
ヘアカラー専門店の疑問
男性でも恥ずかしくないの?
男性でもヘアカラー専門店は利用できるの?行っても恥ずかしくないでしょうか?
男性でも全く問題なく利用できます。
私が実際に利用したヘアカラー専門店は席数が4つの小さな店舗だったこともあり、また利用したのが平日だったためか、私以外男性はおらず女性ばかりでした。
店舗に入るときは少し気恥ずかしさがありましたが、席に座って染め始めてしまえば周りを特に気にすることもありません。美容院のように話しかけられることもなく、事務的な雰囲気で進んでいくので思ったよりも気楽でした。
美容師の方にお聞きしたら、女性客が多いものの男性客も一定数いて、金曜日の夕方や土日であれば男性割合は高くなるとのことでした。平日会社勤めの男性であれば土日の利用になると思いますので、恥ずかしさを感じることもなさそうです。
スタイリング剤がついたままでも染められる?
会社帰りにヘアカラー専門店で白髪染めをして帰ろうという場合もあると思います。そんなとき髪にスタイリング剤がついたままでも染められるのでしょうか?
基本的には影響なく染めることができます。
ワックスやスプレーなどでガチガチに固めているのでなければ特に問題なく染められます。
自宅染めのヘアマニキュアやカラートリートメントであれば髪の表面付近にカラーを付けますので染まりが悪くなりますが、ヘアカラー専門店のカラー剤はキューティクルを開いてカラーを浸透させますので、スタイリング剤によって染め上りに大きな影響は出ないようです。
カラー剤で髪は傷まないの?
やはり気になるのが髪へのダメージ。白髪は染まったけど髪が傷んで頭が薄くなった!ということは絶対避けたいところ。ヘアカラー専門店のカラー剤で髪は傷まないのでしょうか?
ダメージは抑えられていますがゼロではないことに注意。
ヘアカラー専門店のデメリットの項目でも記載しましたが、市販されているヘアカラーに比べれば、髪や頭皮へのダメージは大きくありません。
プロの美容師が髪質に応じて薬剤を調整してくれますし、頭皮にも付着しないように注意しながら染めてくれますので、ダメージは抑えられていますが、ダメージがゼロではないことに注意が必要です。
少しでも髪を傷めなくないという方や、肌が弱く白髪染めで頭皮が痒くなったり赤くなったりする方の場合は、ヘアカラートリートメントなどで染めたほうが良いでしょう。
ヘアカラー専門店という新たな選択肢
「安い!早い!上手い!」。どこかの牛丼屋で見かけたようなフレーズですが、そんな特徴を持っているヘアカラー専門店。
ブローやセットは自分でしないといけませんが、料金も安く短時間、気が向いたときに手軽に利用できます。プロの美容師が染めてくれるのでムラなくきれいに染まります。
料金が安いので、美容院でカットと同時に白髪染めをしていた方なら、サイクルの合間にもう一度ヘアカラー専門店で根元染めだけをしたり、染め直しの頻度を上げて利用することもできるようになります。
格安のカット専門店が急速に拡大したように、今後ヘアカラー専門店も全国に大幅に増えてきそうな感じです。
ヘアカラーのリスクはゼロではありませんので注意も必要ですが、自宅でヘアカラーを使ってきた方や美容院で料金を気にしながら染めてきた方には、新たな選択肢になるでしょう。