血液の流れが悪くなると頭皮にも影響が及び、白髪や抜け毛の原因となります。

 

何気なく送っている毎日の生活の中で、知らず知らずのうちに頭皮の血行を悪くしている行動があるかもしれません。特に食生活などの生活習慣が乱れやすい30代、40代の男性は一度自分の頭皮の状態をチェックしてみましょう。

 

私たちの体には全身血管が張り巡らされており、そこを通る血液が体に必要な栄養を運んでいます。頭皮にももちろん血管があり、髪の発毛や育毛のための栄養が血液を介して運ばれるのですが、体の他の部位に比べて頭皮にある血管は元々少なめです。

 

よって、他の部位に比べて血液が送られにくい状況でもあるうえ、さらに血行が悪くなれば、髪を作り出す毛母細胞に十分栄養が届かなくなったり、髪の毛が成長するための栄養も不足してしまいます。

 

白髪が増えてきたり髪が細くなってきた方は、この頭皮の血行が悪くなっている可能性が高く、対策をするには頭皮の血行を改善することが大切です。

 

まずは頭皮の様子をチェック！

白髪や抜け毛が増えてきたら、頭皮の血行の状態が悪くなっていないか、頭皮の色と硬さを見て、頭皮の健康状態をチェックしてみましょう。

 

頭皮の色

血行の良い健康な頭皮は透明度のある青白い色をしています。髪の毛の生えている根元をよく見ると、頭皮の下に生えている髪が透けて見えます。

 

頭皮環境が悪化し血液の循環が悪くなると、毛穴に皮脂が詰まり、頭皮はどんどんと黄色味を帯びてきて、顔と同じような肌色に変わってきます。

 

また頭皮が乾燥していたり、紫外線などによる炎症やシャンプーや白髪染めなどの刺激によって、頭皮が赤みがかったりピンクっぽい色になってしまう場合もあります。

 

まずは頭皮の色を見ることで頭皮の状態をチェックし、ある程度要因の目星をつけておくと、自分に最適な頭皮ケアを行いやすくなります。

 

頭皮の柔らかさ

頭皮の色をチェックしたら次は頭皮の柔らかさをチェックしてみましょう。

 

両手を広げて頭を10本の指で揉んでみたときに、自然に頭皮が動きますか？

 

おでこを触ったときと同じくらいの感触で頭皮が動くのであれば、頭皮は柔らかい状態といえるため、頭皮の硬さに問題はありません。

 

反対に、骨を触っているように硬くなっていると、血行が悪く十分に栄養が行き届いていない状態といえます。栄養がしっかり届いていないことで、頭皮の新陳代謝が正常に行われなくなり頭皮が硬くなってしまっているのです。

 

特に頭頂部やおでこの生え際などは頭皮が硬くなりがちです。頭皮が硬くなると健康な髪が生えず、白髪だけでなく薄毛の要因にもなってしまいます。

 

頭皮の血行が悪くなる原因とは？

頭皮の環境悪化は、言葉を変えると頭皮の血行不良と言うことができます。

 

血液は体の筋肉の働きによって流れています。頭皮には筋肉がないため、基本的には体の血行が悪くなれば、当然影響が出てきます。

 

人間の体は生命を維持するために必要な部位から優先して血液を補給していきます。髪は命に関わる部位ではないことから頭皮への血液供給は後回しにされてしまい、もともと他の部位に比べても血行不良になりがちです。

 

頭皮の様子をチェックして、どうも血行が悪くなっているようだという方は、改善するためにもなぜ血行が悪くなっているのか原因を知りましょう。

 

ストレス

30代や40代は仕事が忙しかったり、人間関係でトラブルを抱えていたりと何かとストレスを多く抱えがちな年代です。ストレスが溜まると自律神経が乱れて、常に体が緊張状態になって血行不良を起こしてしまいます。

 

運動不足

仕事が忙しくなかなか運動をする時間を取れないという方も多いかと思います。運動をしなくなると当然筋肉量も低下するので、血液を送り出す機能も低下して血行不良になりやすいです。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている人などは特に注意が必要です。

 

栄養の偏った食生活

栄養の偏った食生活を続けていると、中性脂肪が増えることで血行不良を引き起こします。
また、体全体が栄養不足にもなることで、髪に必要な栄養が行き届かず白髪を増やす要因になります。

 

喫煙

タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があるため、喫煙をすると血行不良がおこり、メラノサイトの働きが悪くなってしまいます。

 

頭皮の洗い過ぎ

頭皮の皮脂や匂いも気になる年代。しっかり落とそうと洗浄力の強いシャンプーを使いがちです。しかし、皮脂を必要以上に取り過ぎると、逆に皮脂の分泌量を増やしてしまう場合があります。
過剰に分泌した皮脂が毛穴に古い汚れとして蓄積されてしまうと、頭皮の新陳代謝がスムーズに行われなくなってしまい、頭皮の血行不良を引き起こしてしまいます。

 

頭皮の血行を改善するために今すぐできること

ご自身の生活習慣と比べてみて頭皮環境の悪化につながる原因が見つかったでしょうか？

 

頭皮の血行を改善するために、以下で紹介する対策は、続けてやっていくことによって少しの心掛けで大きな差を生むものばかりです。あの時やっていれば良かったっと後悔をしないためにも今すぐ始めましょう。
それでは、頭皮の血行を改善するために今すぐやりたいことを見ていきましょう。

 

頭皮のマッサージをする

頭皮は血行が悪くてガチガチになっている状態ですから、コリをほぐすように優しく頭皮をマッサージをしてあげましょう。

 

ツボ押しなどもありますが、毎日ほんの数分のマッサージでも効果的です。お風呂に浸かっているときや風呂上がりなど体が温まっているときにするといいでしょう。

 

 

適度な運動をする

ポンプの働きをするふくらはぎの筋肉は血液の流れをよくするためのキーポイントとも言えます。適度な運動はストレス解消にもなりますし、質のよい睡眠にもつながります。
体にあまり負担のかからないウォーキングなどがおすすめですが、もしも時間が取れないようなら、エスカレーターやエレベータを使わず階段を使うなど意識的に足の筋肉を使うようにしましょう。

 

食生活を改善する

タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、炭水化物の五大栄養素を摂取できるように、バランスの良い食事を心がけましょう。塩分や脂質の摂り過ぎは血行不良の要因にもなりますので要注意です。
普段の食事では、インスタント食品やジャンクフードを食べる回数を減らしたり、ラーメンのスープは飲み切らない、サラダを一緒に食べるなど、まずはできるところから始めてみましょう。

 

髪の健康状態を改善するためには、頭皮に栄養を運んでくれる血液が重要であり、十分な栄養を補給するには、頭皮の血行状態を良くするということが重要ポイントです。

 

これらの三つの改善方法は、何が大事かと言えば、毎日コツコツと長期に渡って続けることです。いきなり髪の健康状態が改善されるわけではなく、続けることによって体の中から少しずつ改善されることなので、習慣づけるようにしましょう。