白髪染めで抜け毛が増えてはげるってホント?
白髪染めで抜け毛が増えるってホント?
白髪染めは薬剤が強くて、使い続けると毛根が死んでしまい、抜け毛が増えてくると聞きました。白髪染めが抜け毛やはげる要因になるというのは本当なのでしょうか?
市販の白髪染めを使っていますが、放置時間を短めにすれば少しは毛根へのダメージを軽減することができるのでしょうか。
白髪染めは間接的には抜け毛要因になりうる
白髪染めが直接毛根に何らかの作用をして抜け毛を増やすことはありませんが、ヘアカラーを使用している場合は、髪にダメージを与えたり、頭皮環境を悪化させてしまうことで、間接的に抜け毛を増やしてしまう可能性があります。
放置時間を短くしても、染まりが悪く染め直しの回数が増えてしまえば、なおさら髪や頭皮のダメージを増やしてしまうことになります。
白髪染めで抜け毛は増える?
- 白髪染めを使い続けていると将来はげる?
- 白髪染めが抜け毛が増やす原因になる?
- 白髪染めの薬剤で毛根が死んでしまう?
白髪染めを使っている多くの男性が、白髪染めによって髪や頭皮に負担をかけてしまい、将来薄毛になってしまわないかということを気にしているようです。
特に刺激の強いヘアカラータイプの白髪染めを使っている男性は不安を感じながら白髪を染めていることも多いようです。
白髪が生えてくる年代になると、その後は少しずつ髪が細ってきたり、髪全体のボリュームが減ってきたりと髪の悩みが増えてきますが、もしかしたら今使っている白髪染めが原因なの?と疑ってしまうこともあります。
そこで、今回ご質問いただいています「白髪染めで抜け毛が増えるのか?」ですが、上の回答にも書きましたが、ヘアカラーに含まれる成分が、直接的に毛根に何らかの作用を及ぼして抜け毛を増やすことはないと言えます。
ただし、ヘアカラーは少なからず髪へのダメージがあり、また薬剤が頭皮へ付着してしまうことで、間接的に抜け毛の要因になると考えられます。
回りくどい言い方になってしまいましたが、白髪染めの中でもヘアカラータイプを使っている場合は、間接的にですが抜け毛の要因になると言えそうです。
ヘアカラーが髪や頭皮に与える影響
ヘアカラーが髪や頭皮に与える影響は、大きくは次の2つです。
ヘアカラーが髪に与える影響
髪の毛というのは、下のイラストのように、キューティクル(毛表皮)、中間部をコルテックス(毛皮質)、中心部をメデュラ(毛髄質)という3層から成り立っています。
一番外側にあるキューティクルは、髪の内部組織であるメデュラやコルテックスを外部刺激から守り、タンパク質や水分が失われないように守る働きをしています。
ヘアカラーはアルカリ剤でキューティクルを開き、コルテックスにあるメラニン色素を分解して脱色した後でカラーを浸透させて閉じ込めることで髪を染色します。
その間キューティクルは開いた状態のため、タンパク質や栄養が流れ出してしまい、髪の細りや乾燥を招いてしまうことがあります。
キューティクルが開いている間は髪の防御力が低下した状態になり、その状態で髪に刺激を与えたり紫外線を浴びたりすることで、さらに髪を傷める要因になってしまいます。
また、アルカリ剤は一定期間髪の内部に残留してしまうので、ヘアカラーを使った後は髪がダメージを受けやすい状態が続いてしまいます。
継続的にヘアカラーを使い続けると、ダメージが蓄積され、抜け毛や切れ毛が増えてしまったり、髪が細く弱くなるといった髪のトラブルの要因になってしまうことがあるのです。
髪の毛1本1本が細くなってしまえば、髪の本数自体は変わらなくても、髪全体のボリュームがなくなってしまうことで、地肌の露出が目立つようになれば、はげているような印象になってしまうこともあり得ます。
ヘアカラーが頭皮に与える影響
自分でヘアカラーを使って染める場合は、根元までしっかり染めようとすると、注意して塗ってもどうしても頭皮にも薬剤が付着してしまいます。
ヘアカラーの薬剤は刺激が強く、直接地肌に触れてしまうと炎症やアレルギーの要因になってしまいます。
普段はアレルギー症状が出ない方でも、体質や肌の調子によって、頭皮が赤くなったりかぶれたりといったアレルギー反応が出ることがあります。
毎回同じヘアカラーを使っている場合でも、体調や使用頻度によって、ある日突然アレルギー反応が出ることもあります。使用の都度パッチテストが必要なのはこのためです。
アレルギー反応などで頭皮が炎症を起こしたり、頭皮に強い刺激を与えることで環境が悪化すれば、頭皮の血流が悪くなり、抜け毛の要因になることもあります。
白髪染めで抜け毛を増やさないためにできること
ヘアカラーを使わない
間接的とは言えヘアカラーが抜け毛・薄毛の要因になりうることから、ヘアカラーの使用を避けることがまずは一番重要です。
ヘアマニキュアや白髪染めトリートメントであれば、キューティクルを開くことなく髪を染めますので、髪を傷めることがありません。ジアミンなどの刺激の強い成分が配合されておらず頭皮への刺激もほとんどありません。
ヘアカラーと比較すれば、染まりは弱く色持ちも短いといったデメリットはありますが、安心して使い続けることができます。白髪染めトリートメントであれば、髪の補修効果やボリュームアップ効果など、髪の悩みをもつ男性にも使うメリットが大きいです。
このページの最後に、薄毛にならない白髪染めを紹介していますので、是非参考にしてください。
白髪染めの頻度をできるだけ下げる
間接的とは言え抜け毛・薄毛の原因となりうる白髪染めの頻度を下げることも効果的です。
白髪染めの頻度は人によっても違いがありますが、ヘアカラーで1~2ヶ月、ヘアマニキュアや白髪染めトリートメントで1~2週間くらいの間隔を取って染め直しをしている方が多いようです。
ヘアマニキュアや白髪染めトリートメントであれば問題はあまりありませんが、ヘアカラーの場合は、染め直しのたびに髪や頭皮へ与えるダメージは小さくありません。
どの程度白髪を許容できるかということにもなってしまいますが、白髪染めの頻度をできるだけ下げることで、髪や頭皮へのダメージを減らすことができます。
放置時間は適切にとる
ヘアマニキュアやヘアカラートリートメントであれば問題ありませんが、ヘアカラーを使っている場合は、染料を塗ったあとの放置時間を守りましょう。
きれいに染めようと長時間放置をする方もおられますが、放置しているあいだ髪や頭皮にダメージを与え続けることになります。
また反対に髪へのダメージを少なくしようと放置時間を短めに取るのもNGです。きちんと染まりきらずにすぐに染め直しすることになってしまえば、なおさら髪や頭皮へのダメージを増やすことになってしまいます。
また放置時間が短すぎると、染まりがムラになってしまうこともあります。もしヘアカラーを使って染める場合には、きちんと取扱説明書に書かれてある放置時間を守って染めましょう。
根本的に白髪を減らす努力をする
これは究極的な話ですが、根本的に白髪を減らしてしまえば、白髪染めを使う必要もなく抜け毛が増えることもありません。完全に白髪を無くすまではいかなくても白髪の量が少しでも減れば、白髪染めの頻度を下げることができ髪や頭皮への負担を軽減することができます。
根本的に白髪を減らすためには、睡眠や運動・食生活など生活習慣を見直すことが重要です。白髪の原因は加齢だけではなく、食生活の乱れによる栄養不足や睡眠不足、ストレスなどによる血行不良も挙げられます。
また、規則正しく栄養バランスの整った食生活を心がけながら、髪の栄養や頭皮環境を整える栄養をしっかり摂ることも白髪を減らすのに効果的です。
生活習慣の見直しは即効性があるわけではありませんが、継続して見直していけば、きっと効果が現れてきます。
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薄毛にならない白髪染め
最後に、髪や頭皮に優しく、抜け毛・薄毛の心配が少ない白髪染めをご紹介します。
白髪染めトリートメント
男性にはあまり馴染みがないですが、髪や頭皮に優しい白髪染めの代表ともいえるのが白髪染めトリートメント(カラートリートメント)。
メラニン色素を分解して髪に色を入れるヘアカラーと違って、髪の表面に着色するため、髪へのダメージが少ないのが特徴です。
素手で使えるものが大半で、頭皮に付着しても刺激になりにくい点も特徴です。
ヘアカラーだと染めた後に地肌が痒くなったり赤くなったりすることもありますが、白髪染めトリートメントだとあまりその心配はありません。
使い方は簡単で、シャンプー後に髪全体に塗って数分放置して洗い流すだけです。
ヘアカラーに比べると染毛力は弱くカラーの持続も短い点がマイナスポイントですが、なにより髪や頭皮にダメージを与えずに染められるのが一番。
トリートメントの名前のとおり、傷んだ髪を補修する効果もあり、白髪ケアと同時にヘアケアもできてしまうので、年齢とともに何かと髪の悩みが増えてくる男性にも使う意味が大きいです。
利尻ヘアカラートリートメント
白髪染めトリートメントで真っ先に名前があがるのが「利尻ヘアカラートリートメント」
カラートリートメントの中でも染毛力の高い製品で、コストを抑えられるだけでなく染め直しの頻度を抑えられるのもメリット。
染め上がりもナチュラルで、黒髪に近い男性には非常に使いやすい白髪染めです。
使ったあとは髪にハリが出てふんわりするので、髪のボリュームダウンが気になる方にもおすすめです。
▼「利尻ヘアカラートリートメント」を実際に使ってみたレビューもご参考に。
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白髪染めシャンプー
白髪染めシャンプーも髪や頭皮にダメージを与えることなく染められる白髪染めです。
使い方は、普段使っているシャンプーに替えて使います。髪を洗ってそのまま洗い流すだけで、髪を洗うと同時に少しずつ白髪を染めることができます。
素手で使うことができ、普通の白髪染めと違って放置する時間も必要ありません。
髪に色が入るまで少なくとも2週間ほどかかってしまうのがマイナスポイントですが、シャンプーするだけで白髪ケアができるお手軽さと、髪や頭皮にダメージを与えずに染められるのが大きなメリットです。
利尻カラーシャンプー
白髪染めトリートメントでご紹介した「利尻ヘアカラートリートメント」と同じ利尻シリーズのカラーシャンプー。
染まりの遅い白髪染めシャンプーの中では染まりが早いほうで、染め上がりもナチュラルです。
シャンプーとしての機能も優秀で、アミノ酸系の洗浄成分で、頭皮の潤いに必要な皮脂はキープしながら、地肌や髪の汚れや不要な皮脂を洗い落とすことができます。
トリートメント成分も配合で、シャンプー後にリンスやコンディショナーを使わなくてもゴワつくこともないので、時短にもなります。
とにかく手間がかからないのが特徴。抜け毛や薄毛の心配をしなくてもよいだけでなく、定期的な白髪染めから解放されるので本当に楽です。
▼「利尻カラーシャンプー」を実際に使ってみたレビューもご参考に。
関連ページ:利尻カラーシャンプー使用レビュー
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