ヘアカラーとヘアマニキュアの違いって?
髪を染めようとした時に使用するヘアカラーリング剤、ヘアカラーとヘアマニキュアの違いをご存知でしょうか?
簡単に言うとヘアカラーとヘアマニキュアの違いは、
メラニン色素を分解するかしないかです。
ヘアカラーは、キューティクルを広げて、髪の内部にあるメラニン色素を分解してブリーチ(脱色)を行った後、染料を髪の内部に染みこませることで白髪を染めます。
ヘアマニキュアはメラニン色素にはタッチせず髪の毛に染料をのせるようなイメージです。
ヘアカラーで白髪染め
ヘアカラーは髪の毛のメラニン色素を分解して脱色すると同時に、髪の表面のキューティクルを無理やり拡げ、染料同士を髪の内部で結びつけるので、髪の内部まで浸透するため白髪でも黒髪でもしっかりと染めることができます。
しかし、髪の毛が傷みやすく、また頭皮にもダメージを与えるという欠点がありますが、一度染めると色落ちしづらいという特徴があります。
ヘアカラーを使用する際は必ずパッチテストを行ってアレルギー反応が現れないかチェックする必要があります。
ヘアカラーの染色の仕組み
ヘアマニキュアで白髪染め
一方ヘアマニキュアは髪のメラニン色素は分解せずに、髪の毛一本一本の表面に色を定着させます。髪のキューティクルを開けずに、表面だけを染めるため、髪の毛や頭皮へのダメージが少ないのが特徴です。
しかしシャンプーなどにより徐々に色が抜けていき、ヘアカラーに比べて色落ちしやすいという欠点があります。
最近では、ヘアマニキュアのカテゴリーの中でも、トリートメント成分が配合されたヘアカラートリートメントが主流になりつつあります。
ヘアマニキュアとヘアカラートリートメントは髪を染める仕組みは大きく変わりませんが、使用されている染料に違いがあります。ヘアマニキュアは酸性染料を使っているものが多いですが、ヘアカラートリートメントの多くは、より安全性が高く染まりの良い「塩基性染料」「HC染料」を使用しています。
ヘアマニキュアの染色の仕組み
▼染料の詳しい説明はコチラのページを参照ください。
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ヘアカラーとヘアマニキュアどちらがいいの?
どちらも一長一短があるヘアカラーとヘアマニキュア。では、ヘアカラーとヘアマニキュアどちらがいいのでしょうか?
- ヘアカラー・・・髪や頭皮が傷むリスクがありますが、髪色をしっかり変えたい方、色を長持ちさせたい方や白髪をしっかり染めたい方にはヘアカラーがおすすめ
- ヘアマニキュア・・・初めてカラーリングをする方や、短い期間だけ染めたい方、白髪を自然に目立たなくしたい方や地肌が弱い方はヘアマニキュアがおすすめ
ただしヘアカラーは脱色の上染色を行うため、色もちはいいですが、反面髪の毛へのダメージが強いという問題があります。今後何年も使い続けるのであればヘアカラーを使い続けるのではなく、ヘアマニキュアに切り替えていくことをおすすめします。
ヘアカラーとヘアマニキュアの比較表
比較項目 | ヘアカラー | ヘアマニキュア (ヘアカラートリートメント) |
染まり具合 | しっかり染まる (髪の毛の内部まで染色) | うっすら染まる (髪の毛の表面を染色) |
色もちの期間 | 長い 約1~2ヶ月(商品にもよる) | 短い 約1~2週間(商品にもよる) |
発色の良さ | きれいに発色 | ヘアカラーほど 発色しない |
髪の毛へのダメージ | ある (度合いは商品にもよる) | ほとんどない |
主な商品 |
比較表のとおり、ヘアカラータイプは1回の使用でしっかり色が着き色持ちも良いのが特長です。一度染めると最低1ヶ月は染め直しが不要です。
反面、髪の毛や頭皮へのダメージが強いのがデメリット。
若い男性ならまだいいかもしれませんが、40代以上の方や髪の毛の細い方・将来の薄毛が気になる方はダメージの少ないヘアマニキュア(ヘアカラートリートメント)がおすすめです。
特にヘアカラートリートメントには、トリートメント効果の高い保湿成分や美容成分が配合されているので、髪にコシやハリを与えたり、頭皮環境の改善も期待でき、髪の悩みを持つ男性にぴったりです。
▼こちらのページでも白髪染めの種類を解説しています。
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