メンズ男性用白髪染め

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安全に使える白髪染めの染料

白髪染めは継続して使っていくものです。染まりが良いだけではなく、どんな染料・成分が配合されているかということも非常に重要です。白髪染めで使われている染料を正しく理解したうえで、髪や頭皮に安心・安全な白髪染めを選びましょう。

 

白髪染めは毛髪を染めるためのヘアカラーリング剤の一種で、下表のとおり、医薬部外品に分類される「永久染毛剤」と化粧品に分類される「半永久染毛料」に大別されます。

 

ヘアカラーリング剤の種類

 

白髪染めで主に使われる染料

永久染毛剤」はいわゆるヘアカラーのことで、ドラッグストアなどでもよく目にする白髪染めです。パラフェニレンジアミンを代表的な成分とした『酸化染料』が配合されており、酸化を促す2剤と混ぜて使うものが多いタイプです。

 

半永久染毛料」はいわゆるヘアマニキュアやカラートリートメントを指します。

 

ヘアマニキュアとヘアカラートリートメントの線引きはあいまいな部分がありますが、一般的に、ヘアマニキュアは『酸性染料』(上で紹介した酸化染料と紛らわしいですが、こちらは「酸性」です)が主に染料として使われています。

 

一方、ヘアカラートリートメントは主に『塩基性染料』と『HC染料』を組み合わせて染料として使われています。

 

このように、白髪染めで使用されている染料は大きく4つに分類されます。

白髪染めで使われる染料
  • 酸化染料(主にヘアカラーで使われる)
  • 酸性染料(主にヘアマニキュアで使われる)
  • 塩基性染料(主にヘアカラートリートメントで使われる)
  • HC染料(主にヘアカラートリートメントで使われる)

■ぞれぞれの染料の特徴
染料の特徴

 

酸化染料

酸化染料

酸化染料は永久染毛剤に分類され、酸化剤と組み合わせることで化学反応が起こり髪を染色します。(代表的な成分:パラフェニレンジアミン)

 

分子サイズが小さく髪の内部にまで浸透します。化学反応が起こることで発色し、同時に、分子同士が結びついてサイズが大きくなるため毛髪の外部に色素が流れ出さず髪に定着します。

 

シャンプーをしてもほとんど色落ちすることなく長期間効果が持続するのが特徴です。
(ただし新しい生え際は白く目立つことがあります)

 

また、キューティクルを開いて一旦脱色してから髪を染めるため、明るい色でも暗い色でも希望通りのカラーに染めることができます。

 

良く染まる反面、髪へのダメージがどうしても大きくなってしまうため注意が必要です。

 

酸性染料

酸性染料

酸性染料は主にヘアマニキュアで利用されている染料です。髪にあるプラスイオンとマイナスイオンを結合することにより髪に染色します。

 

ヘアカラーで使用される酸化染料と比べ、分子サイズが大きいため髪の内部にまで浸透することはなく、キューティクルを開くこともありませんので、髪を傷める心配がありません

 

髪の内部に染料が浸透せず、表面付近に染色するため、酸化染料と比べるとどうしても色持ちは劣ってしまいます。

 

酸性染料が使用されている白髪染めの成分表には「黒401、赤227」など「色+番号」と表記されています。

 

酸性染料がヘアカラートリートメントに使われることは少ないのですが、「資生堂プリオール カラーコンディショナー」には酸性染料が使われています。

 

酸性染料が配合されている白髪染め

 

塩基性染料

塩基性染料

塩基性染料は、2001年の化粧品規制緩和によって白髪染めにも配合することが可能になった染料です。プラスイオンを帯びており、髪のマイナスイオンと結合することで染色します。

 

酸性染料と同じく、分子サイズが大きいため髪の内部にまで浸透しません。キューティクルを開くことなく、静電気的な反応によって髪の表面付近に染色できるため、髪を傷める心配がありません

 

髪の内部に染料が浸透せず、表面付近に染色するため、酸化染料と比べると色持ちは良くありません

 

また、塩基性染料はトリートメント成分との相性が良いのが特徴です。そのため、トリートメント効果のある成分と一緒に配合されて、白髪染めにトリートメント効果を加えたヘアカラートリートメントとして販売されています。

 

塩基性染料が使用されている白髪染めの成分表には「塩基性青99、塩基性茶16」など「塩基性+色+番号」と表記されています。

 

塩基性染料は色数が多くないため、色数の多いHC染料と併せて使用することでより多い色を作り出しています。ほとんどのヘアカラートリートメントは塩基性染料とHC染料を組み合わせて配合されています。

 

塩基性染料の安全性

現時点で、塩基性染料はHC染料と並び、もっとも安全性の高い染料と言われています。

 

酸化染料のようにキューティクルを開くことなく、イオン結合により髪の表面付近に染色するため、髪のダメージを少なく抑えながら染めることができます。分子サイズが大きく、皮膚に付いても取れやすいので地肌へのダメージも少なく安全に使うことができます。

 

これまでに重大なアレルギー報告や発がん性成分の報告もされたことはありません。

 

多くのヘアカラートリートメントがそうですが、色持ちが短いというデメリットはありますが、安心・安全に使うことができるのが塩基性染料の特徴です。トリートメント効果が付いた商品が多く、髪が傷んでいる人でも優しく染めることができます。

 

塩基性染料が配合されている白髪染め

 

HC染料(ヘアカラー染料)

HC染料

HC染料も塩基性染料と同じく、2001年の化粧品規制緩和によって白髪染めにも配合することが可能になった染料です。

 

ヘアカラーで使用される酸化染料と比べてもさらに分子サイズが小さく髪の内部にまで浸透します。酸化染料のようにキューティクルを開かずに髪の内部に染色できるので髪を傷める心配がありません

 

ただし分子サイズが小さいため簡単に外部に流れ出してしまい、シャンプーなどで色落ちしやすく、酸化染料と比べると色持ちは良くありません

 

HC染料が使用されている白髪染めの成分表には「HC青2、HC黄2」など「HC+色+番号」と表記されています。

 

HC染料単独では吸着力が弱いため、髪の表面に吸着する塩基性染料と併せて使用されます。
各メーカーは、塩基性染料とHC染料をバランスよく配合させることで、色持ちと発色を工夫しています。

 

HC染料の安全性

現時点で、HC染料は塩基性染料と並び、もっとも安全性の高い染料と言われています。

 

分子サイズが小さいため、酸化染料のようにキューティクルを開くことなく、キューティクルの隙間から髪の内部に浸透して染色ができるため、髪のダメージを少なく抑えながら染めることができます。

 

また、HC染料は中性に近いため肌への刺激が少なく、地肌にも付きにくいという特徴があり、髪だけでなく頭皮にも影響の少ない染料です。

 

これまでに重大なアレルギー報告や発がん性成分の報告もされたことはありません。

 

塩基性染料と同様、色持ちが短いというデメリットはありますが、安心・安全に使うことができるのがHC染料の特徴です。

 

HC染料が配合されている白髪染め

 

安心・安全な白髪染めを選びましょう

酸化染料は、他のページでも多く書いていますが、キューティクルを開いて脱色してから染色することから髪へのダメージが心配です。使用されているジアミン系成分はアレルギーリスクもあり、継続的な使用は避けたいもの。

 

いくつかの白髪染めを使ってきた実感も含めてですが、髪や頭皮にダメージの少ない、塩基性染料とHC染料を配合したヘアカラートリートメントが安心して使えます。

 

酸化染料と比べて色持ちが短く、定期的に白髪染めをしなくてはなりませんが、白髪染めは一度使い始めると継続して使うものです。長く使うものだからこそ、将来的な髪や頭皮への影響を考えて、安心・安全な染料を使った白髪染めを選びましょう。

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