メラノサイトの働きの低下が白髪の原因に

白髪の原因は、加齢以外にも食生活や生活習慣の乱れなどにより、メラノサイトの働きが低下することによって白髪ができると考えられています。

 

私たちの髪の色は、メラニン色素の種類と量によって決まり、メラノサイトがメラニン色素を作るためには、さまざまな栄養素が必要になってきます。

 

メラノサイトは毛根の下部にあり、頭皮から栄養素を受け取ることで正常に働いていますが、頭皮の血行が悪くなっていると、毛根組織にまでしっかりと栄養素や酸素が行き渡らず、いくら食事からさまざまな栄養素を摂取していても、メラノサイトにまで十分に栄養素が行き渡らず、メラニンを作るための酵素であるチロシナーゼの働きが鈍くなってしまいます。

 

そのため、毛根組織にまでしっかり栄養素を届け、メラノサイトを活性化させるには、血行を改善する必要があります。

白髪の予防・改善には頭皮の血行改善が不可欠で、血行を良くするためには頭皮のマッサージが効果的です。

 

これは、頭皮マッサージを行うことによって頭皮のコリがほぐれ、血行が良くなるためです。また、血行が良くなることで新陳代謝が活性化され、頭皮のターンオーバーが促進されたり、頭皮の隅々まで栄養素が十分行き渡り、毛根までしっかりと栄養が届けられます。

 

お風呂に入っている時や、何気なく家でテレビを見ている時など、ほんの少しの時間でいいので日常生活に頭皮マッサージを取り入れてみましょう。（1日5分程度）

 

実践！頭皮マッサージのやり方

5本の指の腹をそれぞれ左右の耳の上の髪の生え際にあて、地肌を少し持ち上げるように少しずつ位置をずらしながら、下から上へ、頭頂部までゆっくりとマッサージしていきます。

指だけを動かすのではなく、頭皮がしっかり動いているか確認しながら、首周辺の生え際も同じように下から上に少しずつずらしながら持ち上げてマッサージしましょう。

 

硬くて動かしにくい部分は特に念入りにマッサージをするようにしましょう。この時、力を入れ過ぎると、髪が抜けたり頭皮が傷ついてしまって薄毛の原因にもなってしまうため、爪を立てたり、頭皮を強く引っ張ったりしないように優しく行うようにしましょう。

専用のマッサージブラシを使って頭皮マッサージをするのも便利でおススメです。

 

頭皮マッサージの時間は1日5分程度を目安に行ってください。長時間マッサージを行うと頭皮や髪に不要な負担をかけてしまうことになり逆効果となってしまいます。

 

頭皮マッサージのついでにツボ刺激

頭皮マッサージが習慣付いてからになりますが、頭皮マッサージにも慣れ、もう少し時間が取れるようであれば頭皮のツボ押しも試してみましょう。

 

頭皮には白髪予防に効果のあるツボがいろいろとあります。ツボを刺激して頭皮の血行を促進することで、髪に必要な栄養が行き届くようになり、健康な髪の成長につながります。

 

頭皮マッサージをこれから始める方は、無理をせずに、こんなツボがあるということだけ知識として知っておいていただければと思います。

 

百会(ヒャクエ)

百会はさまざまな健康効果をもっている万能ツボです。いろいろなサイトでも紹介されている有名なツボです。

 

百会を刺激することで頭皮の代謝が促進され、白髪や抜け毛の予防に役立ちます。それ以外にも自律神経を整え頭痛を和らげる効果もあります。

 

天柱(テンチュウ)

天柱も百会と同じく、自律神経を整えるツボです。

 

天柱のツボ押しで、頭皮の血流をよくして、髪に必要な酸素や栄養を行き渡らせることで白髪を予防する効果が期待できます。

 

血流改善によって、頭痛や肩コリの解消にも効果的です。

 

正営(ショウエイ)

正営は、髪に効くツボとも言われ、頭皮全体の血流をよくする効果をもつツボです。

 

頭皮の毛細血管を通じて髪に栄養をきちんと行き渡らせることで、白髪や抜け毛の予防に効果が期待できます。

 

白髪に効くツボはこちらでも詳しくご紹介しています。

 

白髪対策だけじゃない頭皮マッサージの嬉しい効果

頭皮マッサージには、血行を改善して白髪を防止したり改善する効果以外にもさまざまな効果があります。マッサージにより頭皮の古い角質や毛穴に詰まった皮脂汚れも取ることができるので、薄毛・抜け毛対策にもなりますし、頭の嫌なニオイや気になるフケの改善にもつながるといった効果があります。

 

それ以外にも、長時間のパソコンやスマホの使用でコリ固まった目の周りの筋肉をほぐすことによって眼精疲労の改善なども効果もあります。

 

頭皮マッサージを行ったからといって今日明日というふうにすぐに効果が現れるということはありませんが、食生活や生活習慣を見直しながら、毎日少しの時間でも長く続けることによって、するとしないのとでは、数年後、数十年後と後々確実に違いが現れてきます。あの時、やっていれば良かったっと後悔しないためにも今日から早速やってみましょう。