健康的な髪は頭皮環境の見直しから
白髪のケアには白髪染めを使いますが、それは今生えている白髪を染めるためのものです。
白髪を根本的に減らすためには、新しく生えてくる髪を健康な状態にすることが重要です。
髪は当然ですが、頭皮から生えてきます。健康な髪が生えるためには頭皮を健康な状態にしておかなくてはなりません。
頭皮は体のほかの部分に比べ毛根が多いことから皮脂の分泌量も多い場所です。毛根に皮脂を詰まらせたり、細菌が繁殖するなど、清潔な状態を保てないと、新陳代謝の妨げにもなり頭皮環境が悪化してしまいます。
頭皮環境の悪化は血行不良の原因となり、結果、毛根に必要な栄養分が供給されなくなることから白髪や抜け毛の要因にもなってしまいます。
頭皮と髪は、例えるなら大地と木のようなものです。土壌が豊かでないと立派な木は育ちません。健康な髪を作るためには、健康な頭皮環境を整えることが大切です。
白髪の少ない健康的な髪を作るためにも、頭皮環境の見直しを始めてみましょう。
シャンプーで頭皮環境を悪化させていませんか?
シャンプーの役割は、髪や頭皮の汚れや余分な皮脂を洗い落とすことですが、その毎日使っているシャンプーが頭皮環境を悪化させてしまっている可能性もあるのです。
スーパーやドラッグストアなどで販売されている一般的なシャンプーの多くは、高級アルコールを原料としている石油系合成界面活性剤シャンプーです。
泡立ちがよく洗浄力も高く、さらに安価に製造することができるため昔からシャンプー剤の主成分として使用されています。
頭皮の不要な脂分や汚れを落して清潔に保つことは重要ですが、洗浄力の強すぎるシャンプーで頭皮を洗い過ぎてしまうと、必要以上に頭皮の皮脂を落とし過ぎてしまうことになります。
高級アルコール系シャンプーの代表的な成分
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
また、朝晩両方にシャンプーをするなど、1日に何度もシャンプーをしている方も要注意です。
皮脂は全く不要というわけではなく、頭皮のバリア機能として非常に重要な働きを持っているのです。
紫外線や細菌など外部から受ける刺激から頭皮を守ったり、肌内部の水分が流れ出さないように閉じ込めて保湿するなど、ある程度の皮脂は頭皮にとって欠かすことができない存在です。
頭皮環境の悪化は、髪への栄養不足による白髪や抜け毛の要因になるばかりでなく、頭皮トラブルの要因にもなりかねません。
しっかりシャンプーをしているのに、頭皮がべたつく、頭皮がかゆい、フケが多い、など頭皮の悩みがある方は、洗い過ぎや皮脂の落とし過ぎによって頭皮環境を悪化させてしまっているかもしれません。
使っているシャンプーをスカルプケア用のシャンプーやアミノ酸系シャンプーに切り替えたり、シャンプー回数を減らすなど、シャンプー方法を見直すことで頭皮環境の改善につながることもあります。
関連ページ:頭皮ケアができるスカルプシャンプーのメリット
健康な髪を作るためには健康な頭皮環境を整えることが重要。髪や頭皮をやさしく洗いながら、余分な皮脂や汚れはしっかり取り除くことによって、頭皮を健康な状態に近づける...
頭皮マッサージも白髪予防に効果的
頭皮の乾燥を予防して血行を改善するためには、頭皮マッサージを行うのも効果的です。
髪に色を付ける役割をしているメラノサイトは頭皮から栄養分を受け取ることで正常に働きますが、血行不良により毛細血管から送られてくる酸素や栄養分が十分に届かないと、その働きが鈍り、髪に色を付けることができず白髪となってしまうのです。
頭皮をマッサージすることで血行が良くなり、血液を通して栄養や酸素が運搬されやすくなります。
髪の毛と頭皮にしっかりと栄養が行き届くようになることで健康的な髪になり抜け毛や白髪を減らす効果が期待できます。
少しでも良いので、時間が空いた時にマッサージをしておくと、頭皮のコンディションが変わってきます。
関連ページ:白髪予防に効果的な頭皮マッサージの方法や注意点
血行不良も白髪の大きな原因のひとつ。メラノサイトに必要な栄養分を届けるには血行を促進させることがとても大切です。頭皮の血行改善には、頭皮を直接刺激して血行を...
白髪染めが頭皮環境の悪化原因になる?
ドラッグストアやスーパーに置かれているメンズ白髪染めの多くはヘアカラータイプの白髪染めです。
一般的に、1剤と2剤を混ぜ合わせて使う昔ながらの白髪染めです。ワンプッシュで混ぜ合わさった状態で出てくるものやムースになって出てくるタイプなど、工夫されて使い勝手が良くなっているものもありますが、アルカリ剤で髪のキューティクルを開き、酸化反応でメラニン色素を分解し、髪に着色する仕組みは基本的には同じです。
ヘアカラーは安価でしかも染毛力に優れるメリットがありますが、反面、刺激の強い薬剤や添加物を含んでいるものも多く、長期的には頭皮や髪に良い影響を与えません。
アルカリ剤や酸化染料のほか、アレルギー要因にもなるジアミン系の成分が使用されており、髪や頭皮への影響は避けられません。
直接的に白髪を増やす成分が入っているわけではありませんが、頭皮環境に影響を及ぼす可能性を考えれば間接的には白髪を増やしてしまうことにもなりかねません。
白髪染めを選ぶときは、ヘアカラータイプのものを避け、髪や頭皮に優しいヘアマニキュアやトリートメントタイプのものを選ぶと安心です。
関連ページ:白髪染めの種類と違いは?メリット・デメリット
はじめてドラッグストアやネットで白髪染めを選ぶときに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。いろいろと種類のある白髪染めを分かりやすく整理してそれぞれの特徴を紹介...
髪や頭皮に優しい白髪染めを選ぼう!
男性の場合、年を取ってくるとどうしても白髪だけではなく薄毛や抜け毛など髪の悩みが多くなってきます。
白髪を染めるにしても、少しでも頭皮環境を悪化させないように気を使っておきたいところです。
白髪染めは一度使ってそれで終わりということはありません。使い始めると継続的に使い続けることになりますので、頭皮に良いものを使うか悪いものを使うかによって、数年経過した後には大きな違いになってきます。
基本的には、髪や頭皮に優しい白髪染めを選ぶならヘアマニキュアやトリートメントタイプということになりますが、選ぶ一つの目安は「素手で使えるもの」です。
ヘアカラーなど一般的な白髪染めは、素手で使うことはできず、必ずビニール手袋をしてから使います。
手に触れて良くないものが頭皮に付着して良いわけがありません。素手で使える白髪染めであれば、頭皮に付着しても安全な「頭皮に優しい白髪染め」という判断ができます。
素手で使える代表的な白髪染め
関連ページ:男性用白髪染めの選び方
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